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新教育課程を創る学校経営戦略 カリキュラム・マネジメントの理論と実践

15面記事

書評

天笠 茂 著
新指導要領のポイントを易しく解説

 書名を見て、硬い内容の本かと思った。難解な内容かとも想像。同時に、“カリキュラム・マネジメントの理論と実践”の副題に、各学校(教師)が直面する課題についての本であると承知。それに著者の文章は、まことに分かりやすいと評判。難しい事柄を、易しく説明し平易に書くことが大事なのだ。本書は、カリキュラム・マネジメント(カリ・マネと略す)について、分かりやすく述べる。
これは、読み手にとって救いでもある。
 本書は、二部全8章で構成される。第I部が理論編で、

 (1) これからの社会と学習指導要領の改訂
 (2) 新学習指導要領とカリ・マネ
 (3) カリ・マネの来歴

 の3章で、カリ・マネの神髄が説かれる。これを読むことで、

 (ア) カリ・マネの必要性
 (イ) カリ・マネは全教職員が関わること
 (ウ) カリ・マネを巡る現実

 などを理解したい。著者(千葉大学名誉教授)は、教育経営学の研究者で周知の人。
 第II部は、実践編となる。

 (1) 授業を変える―教科等横断をどうとらえる
 (2) 学校を変える
 (3) 条件整備としてのカリ・マネ
 (4) 新教育課程に生かす経営戦略
 (5) 総則をナビゲーターにカリ・マネ

 ―で、具体的な実践策が提示される。これを読むと、何をどうすることが必要か、どこに目を付けることが大事なのかが分かる。必要なのは、各学校の実践だろう。
(2420円 ぎょうせい)
(飯田 稔・千葉経済大学短期大学部名誉教授)

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