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都立高入試、「三平方の定理」など扱わず

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都道府県教委

 東京都教委は本年度の都立高校の入試で、中学3年生の学習内容のうち、漢字や三平方の定理などに関する出題を取りやめる。11日の定例会で報告した。中学1~2年生の内容と3年生で習う範囲の7カ月程度で学習可能な内容を出題するという。都内の中学校のほとんどは5月末まで休業していた。
 試験日や出願期間などの日程は、例年通りに行う。一次試験は来年2月21日(日曜日)に実施する。
 推薦入試については実技検査などで判断する。大会や資格試験の成績による判定はせず、実績を証明する書類の提出も求めない。詳細は秋ごろに出される各高校の募集要項で通知する。
 都立中学校、中等教育学校の入試についても触れた。一般入試は適性検査で筆記試験を行わないため、出題範囲の限定はしないとした。推薦入試は高校と同様、各校の要綱で詳細を示す。
 今回の報告事項は、区市町村教委に通知を送る。保護者にもリーフレットを送付する。

 各教科の出題範囲から除外される内容は、

・国語
 教科書で学習する漢字

・数学
 三平方の定理、標本調査

・英語
 主格のthat、which、who及び目的格のthat、whichの制限的用法

・社会
 公民『私たちの経済』の「国民の生活と政府の役割」、『私たちと国際社会の諸課題』

・理科
 『運動とエネルギー』の「力学的エネルギー」、『科学技術と人間』、『地球と宇宙』の「太陽系と恒星」、『自然と人間』

 ―とした。

都道府県教委

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