大阪府教委は公私立の幼稚園、小・中学校、義務教育学校、高校、特別支援学校などに在籍する幼児・児童・生徒を対象に、１人２千円分の図書カードを配布している。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休業を踏まえ、子どもたちの自宅学習を支援するとともに、教員が配布の機会を活用して子どもたちの様子を把握する狙いがある。
　配布しているのはQRコード式の図書カード。A４用紙にQRコードやID番号などが記載され、パソコンやスマートフォンを使って自宅からも書籍を購入できる。
　各学校園に対し、４月２２日から業者が直接配送した。府教委は、家庭学習の課題を郵送する際に同封するなどして臨時休業中に送付するよう各学校園へ求めている。家庭訪問を行う場合には直接渡すことも可能とした。
　府教委から子どもたちや保護者へのメッセージには、「家庭学習のための教材や普段は挑戦できない長編の本を購入する」などに活用してほしいと掲載した。教員に向けては、図書カードを配布する機会も活用して、電話や家庭訪問などのさまざまな方法で子どもたちの心のケアに努めるよう呼び掛けている。