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通級指導13万人超える 文科省調査

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特別支援・保健

 2019(令和元)年度に通級による指導を受けている小学校から高校の児童・生徒は、前年度から1万1090人増の13万4185人となり、過去最多を更新した。文科省が19日、調査結果を公表した。調査を始めた1993(平成5)年度から毎年増加していた。このうち2018(同30)年度に制度化された高校の通級は787人(前年度比279人増)だった。障害に合わせて個別に指導する必要性への理解が広まったことが増加の背景にある。
 障害別の内訳は、言語障害3万9691人、自閉症2万5635人、注意欠陥・多動性障害(ADHD)2万4709人、学習障害2万2389人、情緒障害1万9155人だった。都道府県別では、東京都が2万6416人で断トツの1位。神奈川県の7186人、愛知県の6450人がそれに次いだ。
 また同省は、たんの吸引や、管で栄養を取ることが必要な子どもの数も調査した。特別支援学校で8392人、幼稚園から高校では1453人だった。対応するための看護師の数は3552人(特別支援学校2430人、それ以外1122人)と前年度より増えた。
 通級による指導を受ける子どもの増加を受けて、同省では担当する教員向けの指導ガイドを年度内にも完成させる予定だ。

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