北海道で分散登校がスタート 北海道教委は9日、札幌市教委は10日に通知
北海道版 新型コロナウイルス感染症に伴う休業期間の長期化を受け、北海道教委では、3月9日付で各市町村教委等に、札幌市教委は3月10日付で「分散登校」の実施について通知した。
子どもの心身のケアと新学期に向けた準備のため、感染予防の徹底を図った上で、分散登校の実施が必要と判断した。道内は既に9日より開始、札幌市は16日よりスタートする。
当初、道内の小中学校と特別支援学校は2月27日から、札幌市は2月28日から1週間の休校を予定していたが、文科省からの要請を受け、期間を延長して3月2日から春休みまで小中学校・高等学校及び特別支援学校を臨時休校としている。
休業期間の長期化に伴い、新学期に向けた生活リズムを徐々に整えていくために、学校規模に応じ学年や学級または地区を単位とする分散型の登校日を設置。
目安は週に1~2回、60分程度の短時間としており、1日に複数回の登校を設定する際は、学年・クラスごとに登校の時間差を設ける。札幌市では給食の提供も行う。
登下校の際は、教職員が出入口で誘導し「健康観察シート」の確認と体温測定を必ず行い、当日の健康状態を把握するとともに、速やかに手指の消毒又は手洗いを実施する。
指導時は、体育館や特別教室等の開放的な空間を使って、至近距離での接触を避けて感染予防の徹底を図る。
教師は児童生徒の健康状態やストレスの有無の確認、学習状況の把握、新たな学習課題、学習資料の提供などを行うほか、教育相談窓口(学校の担当教諭、子ども相談支援センター)の周知も実施している。
登校は課外指導として実施し、出席日数として取り扱わない。
道教委による「分散登校の意義」
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/hf/kth/kak/kisyakaiken0309kisya3-4.pdf