東海地区代表の野村さん親子が栄えあるグランプリ獲得 第13回「ウィズガス全国親子クッキングコンテスト」全国大会
14面記事グランプリに輝いた野村親子
地区代表11組が炎の調理で競い合う
1月26日(日)、東京・西新宿の東京ガス新宿ショールームで、第13回「ウィズガス全国親子クッキングコンテスト」全国大会(主催・ウィズガスCLUB)が、今年も例年通り同時期に開催された。
令和初の開催となる今回のコンテストは6万近い応募があり、全国を9つのブロックに分けて地方大会が行われ、その中から勝ち残った地区代表の11組の親子が、全国大会に進み、わが家自慢の料理を披露すべく白熱した競いが繰りひろげられた。
家庭での食育推進が目的
2007年から行われているこのコンテストは、家庭における食育活動の一環としてスタートしている。
親子が一つの料理を一緒に調理することで、その楽しさや食の大切さなど、「食」への関心を高め、家庭での食育を進めることを目的としたものだ。開催案内によれば、近年では夏休みの宿題や小学校の家庭科授業の課題として取り上げられるなど、その取り組みの意義が認められるようになったとしている。
また主催者としては、コンテストを通じて家族のコミュニケーションや、一家団らんの機会を創出し、社会問題となりつつある「孤食」や、フードロスに対する意識の向上にも貢献したいとしている。その考えは、審査委員長の「月に一度でいいので、ぜひ家族揃っての食事を!」という言葉にも強く表れている。
60分間、親子で力を合わせた調理がスタート
会場のアトリウムでの開会式が終わると、2つのグループに分かれ、審査委員長の合図で10時15分と10時30分からそれぞれ制限時間60分の調理がスタートした。
思い思いのスタイルと調理手順だが、親子のやりとりや息の合った動作に、家庭での料理シーンが垣間見えるようだった。殊に、お子さんの動きをつぶさに見ながら、細かく指示する親御さんの眼差しには温かさが感じられた。
この全国大会、審査委員は、審査委員長の服部幸應氏(服部学園理事長、服部栄養専門学校校長、医学博士)と、審査委員の田中健一郎氏(帝国ホテル特別料理顧問)、曽我部多美氏(全国小学校家庭科教育研究会会長)の3氏。
(1) 料理のおいしさ
(2) わが家ならではの工夫
(3) ガスならではの調理方法
(4) 親子のチームワーク
そして今回新たに審査基準として加わった(5) エコへの配慮
、という観点で審査している。
その審査委員からは、地元の食材に目を向けて、それを生かしているところが素晴らしかったというコメントもあった。また、各家庭それぞれに様々な調理法があったが、食材を生かす火加減の良さも一様に高く評価された。特に、参加者全員が、高い調理技術でフードロスをなくし、また親子の役割分担が明確であることに感銘したという審査委員の寸評にもレベルの高さがうかがい知れた。
グランプリは、地元の山海の幸を生かした東海地区代表
グランプリの「ウィズガスCLUB賞」には、東海地区代表=愛知県在住の野村壮一朗さん(小5)・千里さん親子の「愛知の海と山の幸たっぷりごちそう御膳」が選ばれ、栄えある賞を獲得している。
野村さんは、コンテスト参加が今回で3回目という。過去には、長女、次女と挑戦したが、全国大会は今回が初めて。三度目の正直で、お姉さんたちが達成できなかったグランプリを受賞し、見事リベンジしたことで嬉しさもひとしおだという。壮一朗さんも、「友だちから、準グランプリ以上を期待されていたのでうれしい」との感想。
今回のメニューは、「家に代々伝わっていて、毎日の弁当や普段の食事として作っているので、特に奇をてらったものは一つもない」と、地元の食材を使った、本当の意味での「我が家のごはん」だったという。
中でも、審査委員の好評価を得たのが「蛸飯」の美味しさだ。柔らかさと味わいの良さが高く評価された。また、普通は入れない鶏もも肉の入った「けんちん汁」も評判が良く、それらすべてのバランスが良かった点が受賞のポイントになったとしている。
【準グランプリ】(敬称略)
・住宅生産団体連合会賞 四国地区代表(高知県在住)=氏原陽月(小6)・詩子「高知のすべてにありがとうごはん」
・キッチン・バス工業会賞 関東中央地区代表(山梨県在住)=田中秀明(小5)・さち子「“フルーツ王国山梨”の恵み満さい!ぼくんちランチ」
・日本ガス石油機器工業会賞 近畿地区代表(大阪府在住)=青木かのん(小5)・めぐみ「まごわやさしい 一汁三菜野菜たっぷりごぜん」
【審査委員特別賞】
・関東中央地区代表(新潟県在住)=西須心咲(小4)・崇「海と山の恵みに感謝!美味しい☆楽しい 新潟ごはん!」
・関東中央地区代表(埼玉県在住)=對馬柚(小3)・理恵「ゆずっぴ特製 産直野菜たっぷり地鶏和食ランチ」
・北海道地区代表(北海道在住)=三宅由希乃(小6)・由美「きた北海道から蝦夷地お祝いご膳」
【炎のクッキング賞】
・東北地区代表(山形県在住)=渡部優菜(小6)・まゆみ「家族が作った野菜てんこもりメニュー」
・北陸地区代表(富山県在住)=古田結梛(小1)・貴子「富山ブラック!? 黒い力でわが家はいつも元気めし!」
・中国地区代表(岡山県在住)=松井瑞希(小6)・佳津子「松井家発!瀬戸内のおいしいものを食べつくせ!!」
・九州地区代表(沖縄県在住)=森咲良(小5)・俊雄「森家特製もりもり定食」
グランプリの野村親子の作品