都立高校に入学を希望する帰国子女や在京外国人を対象とした特別枠などについて、東京都教委は2020（令和2）年度入試の合格状況などを発表した。特別入試を実施する高校へ応募した生徒は合計178人で、うち112人が合格している。
　帰国子女向けの特別入試を行う三田、竹早などの4校の合計は、4校全体の募集人数の84人に対し、124人が応募。受検倍率は1・48倍だった。
　在京外国人の生徒を対象にした特別入試を実施する国際高校では、全体で25人の募集人数に対し54人が応募した。受検倍率は2・16倍で、25人が合格している。また本年度は、海外からの引揚生徒として都立高校の特別入試を受けた受検者は、1人もいなかった。
　帰国子女が対象となる入試では、作文を含む国語、数学、英語、面接を入試科目としている。また在京外国人を対象とした入試では、日本人学校の出身者と現地学校の出身者でも対応を分け、作文や面接を受検科目として設けている。