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自分の気持ちを、映画に重ねて 2019年映画感想文コンクール・グランプリ表彰式

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左から受賞者の渡邊このみさん、雫石華凛さん、平田菜々花さん、丹保佳乃さん (C)キネマ旬報社

 全国の小・中学生が映画に触れて、見て、感じたことを自分の言葉で表現する「映画感想文コンクール」(主催=全国映画感想文コンクール実施委員会)の第6回目となる2019年度の入賞者が決定し、2月11日に都内で表彰式が行われた。
 同コンクールは映画鑑賞を通じて子ども達の自己表現力や言語能力を伸ばし、映画をはじめとする映像メディアに親しんでもらおうという狙い。映画館やテレビ放送、DVDやブルーレイなど鑑賞方法は問わず、お気に入りの映画の感想文を応募できる。個人だけでなく学校や学童クラブなど団体応募できるのが特徴だ。前回より小学生の部に加え、中学生の部が設けられたこともあり、今年度は最多の10066編が集まった。その中から、次の通りグランプリが決定した。

・小学校低学年の部
 渡邊このみさん『ともだちになろうよ!』(横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校1年、鑑賞作品『トイ・ストーリー4』)
・小学校中学年の部
 雫石華凛さん『わたしのいばしょ』(東京都江東区立八名川小学校4年、鑑賞作品『この世界の片隅に』)
・小学校高学年の部
 平田菜々花さん『サマーのようになりたい』(岐阜県各務原市立鵜沼第一小学校6年、鑑賞作品『ワンダー 君は太陽』

・中学校の部
 丹保佳乃さん『いつか飛び立つ日を夢見て』(埼玉県・開智中学校1年、鑑賞作品『麒麟の翼~劇場版・新参者~』

・団体賞最優秀賞
 埼玉県・開智中学校

迫力の映像で、読書とは違う楽しみ

 表彰式は、2019年公開の映画作品から選出する「第93回キネマ旬報ベスト・テン」の最初のプログラムとして行われた。中学生の部でグランプリを受賞した丹保さんは、学校でコンクールがあることを知り、夏休みに鑑賞、1200字を書きあげた。鑑賞作品『麒麟の翼~劇場版・新参者~』を選んだのは、原作小説のファンだったからという。悲しい出来事や、過ちに直面したとき、人はどう生きていくのか。作品のテーマと自分の経験を重ね合わせることで「これから頑張って生きていこう」という思いを込めて書いた。「つらいことがいろいろあった中の一つの幸せ。それを受け取って、自信にしていけたら」と受賞の喜びを語った。読書好きな丹保さんだが「映像があるとイメージがわきやすく、違った感動が生まれる。映画は大画面で複数の人と楽しめるがいいところ。読書とはまた違う楽しみがある」と話している。
 映画感想文コンクールは今年も開催される予定。グランプリ受賞作も含めた入賞作品は公式サイトで読むことができる。
 公式サイト http://www.kinenote.com/main/eigakansoubun/

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