しまうまのたんけん
18面記事トビイ ルツ 作・絵
サバンナで暮らすシマウマの子どもが木の下で読書をしていた。そこに砂漠の城の王様が来た。王様に幸せになれる「まぼろしのどうぶつ」を見つけて、城まで連れてきてほしいと頼まれる。
シマウマは一人で探検に出る。地面の穴の中にツチブタがいて一緒に行こうと誘ったけど、ここにいるのが幸せだと断られる。
旅を続けていると砂漠にたどり着く。背中に一つコブがあるラクダの群れに出会う。その中に二つコブがあるラクダがひとりぼっちでいるのを見て、一緒に行こうと誘って旅をする。
やっと城に到着した。そして王子や町の子どもたちと一緒に遊ぶ。子どもたちがうれしいことや楽しいことが幸せと王様に話した。「幸せ」が何か分からない王様が、日常の中に幸せを見つけた瞬間だった。
幸せを考えさせる幼年文学。(小学校低学年から)
(1320円。PHP研究所 Tel03・3520・9630)
(望)