SDGsの学びを発信 企業による特別授業も
10面記事家庭でも簡単にできる工夫を紹介する児童
川崎市立平間小学校
川崎市平間小学校(佐川昌広校長)は1月25日、SDGsフェスを開催した。
この催しは、「知ろう(S) 誰もが目指せる(D) ゴール(Gs)」を合言葉に、学校を挙げてSDGsについて学んできたことを、授業公開したり、特別授業を行ったりしながら、内容や成果を保護者や地域へと発信する取り組みだ。
この日は、児童による取り組み紹介のほか、企業や団体によるSDGsに関連した授業などが行われ、保護者を中心に多くの人が参観した。
4年生は総合的な学習の時間で「平間の町に住み続けられるためにはどうしたらよいだろう」という課題を設定し、「平間のためにできることを」を探究してきた。
家庭でも簡単にできる取り組みを紹介した男子児童は、参加者を呼び止めながら「水の無駄遣いを減らす」「ゴミを分別する」「ペットボトルのラベル剥がし」などはすぐにできるから試してほしいとプレゼンテーション。また、参加者が日頃から実施していることを付箋紙に書いてもらい、それを黒板に貼り出すことで、「できることから少しずつ広がっていってほしい」と話した。
また、花王は3年生を対象に「地球にやさしい洗濯」と題した洗濯の出前授業を実施した。
このなかで、洗剤をつくる企業の責任として取り組んできた容器の軽量化の工夫と、洗剤のすすぐ力の改善について伝えた。昔は粉で大きな箱で提供していたが、洗剤そのものを液状にして小さな箱に詰めることで、容器の軽量化や大量輸送にも対応できるようになり、環境にも優しくなったと紹介した。
すすぐ力の違いは、昔と今の洗剤を比較する実験を通じて体験した。子どもたちだけでなく多くの保護者が現在の洗剤の効用についてその目で確かめていた。