オリジナル合唱曲づくり 神奈川・菊池教諭が最優秀賞
10面記事表彰を受けて喜ぶ受賞者
東書教育賞
東京書籍(東京都北区、千石雅仁代表取締役社長)は1月26日、第35回の東書教育賞の贈呈式を開催した。
同賞は同社の創業75周年の事業としてスタートした教育実践論文の顕彰制度で、今回は128編の論文が集まった。
市川伸一・東京大学大学院客員教授が審査の総評を行い、「今回は新教育課程と関連の深いテーマの論文が多く、時代の流れを感じた。防災、環境、自己との関わりなど、特定の単元や教科に限定されないトピックに関わるものも多かった。こうした実践を行うには、教員間の連携・地域との連携が不可欠で、地域のリソースを掘り起こして教育実践を積む傾向が出たのではないか」とまとめた。
小学校部門の最優秀賞は菊池崇徳・神奈川県愛川町立中津第二小学校教諭の「オリジナル合唱曲作りを通した主体的・対話的な子供の育成」が受賞した。
言われたことはきっちりできるがやや独創性に欠ける印象があった子どもたちに対して、難しいと思えることでもチャレンジできる場をつくろうと、ゼロから合唱曲を作成することに挑戦した。
専門家の協力も得ながら、子どもたちが楽しみながら前向きに曲づくりを行い、完成した曲が保護者や地域にも認められるダイナミックな展開が評価された。
また、中学校部門の最優秀賞は清水康太・愛知県立杏和高等学校教諭(実践時の所属は稲沢市立稲沢西中学校)の「主体的に技能向上に取り組む体育学習の創造」が受賞した。