文科省「がん教育」の研修会とシンポ開催
NEWS 文科省は28日、国立オリンピック記念青少年総合センター(東京・渋谷区)で令和元年度のがん教育研修会とシンポジウムを開催した。指導主事や教職員など約500人が参加、がん教育の委託事業を受けている自治体の報告などが行われた。
シンポジウムでは栃木県教委や愛媛県教委、北海道教委の担当者が取り組みや課題を発表した。
愛媛県ではモデル校の高校で、基礎的な知識を学習した上で家族や自分ががんになった場合の対応を考える授業実践を発表した。
北海道では外部講師の活用体制を整えるため、専門医や看護師、がん経験者ら、授業を依頼した外部講師をリスト化して教委や学校に伝えた。多くの地域で外部講師による授業を受けられるような体制をつくった。
中学・高校の新学習指導要領には、保健体育科でがん教育を扱うことが明記されており、副教材の作成や外部講師の活用方法などの検討が進んでいる。