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「災害時」を想定した野外炊事 学芸大附属高生らが挑戦

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 「災害」に焦点を当てた家庭科授業を受けてきた東京学芸大学附属高校の2年生有志が23日、国立オリンピック記念青少年総合センターで「災害時」を想定した野外炊事に取り組んだ。

 期末考査を終了後、隙間の時間を利用して女子生徒5人、男子生徒3人が工夫を凝らした災害時の食事作りに挑戦した。同センターの野外炊事場で、ブロックを積み上げ、簡易なかまどを作り、火おこしから始めた。火が燃えさかると用意してきたメニューに沿って調理を開始。熱した鉄板で、持参したゴーヤでチャンプル作り始める生徒や、強力粉とオリーブ油などでピザを焼いた生徒もいた。

 お湯を沸かした鍋の中に、ビニール袋の中にご飯や肉じゃがを投じて出来上がりを待った。この生徒たちはリンゴも温め、餃子風に仕立てて鉄板で焼いた。寄付してもらったうどんを利用して餃子の具に混ぜ、焼き上げた生徒たちもいた。大鍋では、野菜たっぷりのうどんを煮た生徒も。

 参加した男子生徒の1人は、家でも料理をしたことがないのに災害食を作ってしまった、とつぶやいていた。

 出来上がった料理を前に、生徒たちは災害時なのに、なぜピザ? なぜゴーヤ?などと笑いながら、試食していた。

 異動前には、例年、中学生を引率して「災害時」を想定した野外炊事を指導してきた桑原智美教諭は「高校生の方が火おこしは早かった。ふだん料理をしていないようなので苦戦していた。高校生は本当に勉強や部活動に忙しい。今回は日時の設定が大変だったが、生徒にとっては有意義な時間が過ごせたのでは」と話している。

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