政府補正予算案、就職氷河期世代の教員採用を後押し
NEWS文科省は本年度の政府予算案に、小・中学生1人に1台の情報端末を整備する計画のほか、「就職氷河期世代に対する教師の正規採用への再挑戦支援」を盛り込んだ。
「1人1台端末」では、高速大容量のネットワーク整備も進める。「GIGAスクール構想」と名付けた。
当面の目標として、1日に1~2時限ほど、授業展開に応じて必要な場合に、デジタル教科書や、人工知能を活用したドリルなどを導入できるようにする。将来はすべての授業で1人1端末体制を整えることを目標に据えた。
就職氷河期世代は概ね、30~40歳代に当たる。学業を終えて就職しようとしていた時期に企業などが新卒採用を手控えていたほか、公立学校教員への採用も少なかった。その後、若手教員の採用が拡大する中、中堅層の教員の不足が課題となっている。
今回の補正予算案では、教員免許状を持ちつつ、一度も教壇に立ったことがない人を主な対象としたオンライン講座を開発することなどを予定している。同様の事業は、新年度政府予算案の概算要求でも掲げている。