東大寺奉納「算額」の優秀回答者は全員女子
NEWS 公益財団法人日本数学検定協会は先月、東大寺に奉納した2つの算額の優秀回答を発表した。算額とは、江戸時代に額や絵馬に数学の問題の解法を記し、寺社や仏閣に奉納したもの。応募は2問合わせて832件あり、受賞者の6人はいずれも女子中高生だった。
1問目は、大仏を掃除する「お身拭い」を2時間で行うための人数を問うもの。最優秀賞は立命館慶祥中学校1年の小松さくらさんが受賞した。
大仏の身長と体重から体表面積を求める公式を用いたことや、いくつかの方法を検討した上で人数を求めた発想の幅広さが高く評価された。
2問目は、大仏殿の周りに並べる約2500基の灯籠の並べ方を考えるもの。静岡県西遠女子学園高校3年の高橋薫さんが最優秀賞に選ばれた。
灯籠が並べやすく、参拝者が動きやすい配置なことや、参拝者の視線を大仏に誘導するデザインの完成度が評価された。