大学入学共通テストの国語と数学の記述式問題を採点するベネッセグループの「学力評価研究機構」は12日、採点の準備状況を発表した。
　設問ごとに専任の採点者を3人以上つける。解答用紙をコンピューターでスキャンした上で採点する「デジタル採点方式」を取り入れる。採点者に解答部分のみが表示され、画面上で採点マニュアルに基づいた評価を入力できる仕組みにする。
　採点者は教員や講師経験者、大学・大学院の学位取得者や在籍者などから選抜する。学力試験や面接などを課し、合格した人を登録する。合格者には複数回の研修を行い、採点期間中に毎日受ける担当科目のテストが合格点に達したら採点業務につくことができるようにする。
　セキュリティ対策では、専用会場は許可された採点者だけを入室可能にし、金属探知機を使った私物の持ち込み検査も行うとしている。