農村ホームステイ体験を語る
北海道版くるるの杜で教員と農家による食農教育実践報告会
10月19日、北海道北広島市「くるるの杜」にてイベント「まるっと農業~見つけにくるる」が開催された。
北海道農協青年部協議会による食農教育啓発の一環として行われた同イベントは、本年2月に引き続き2度目。小雨のそぼ降る中にもかかわらず、多くの子どもや保護者らが訪れ、青年部や女性部からなる生産者との触れ合いを楽しんだ。
「もりのかふぇ」では、食農教育実践報告会が開催された。平成25年より始まった教員向け農村ホームステイ事業を、スライドショーを交え紹介した。
登壇者であり、実際に農村ホームステイを体験した北広島市立大曲小学校の佐野正樹教諭は、「小4の社会科で地域教育の授業があるが、自身はこの地域についての知識が乏しいと感じていた。自分で体験して農家の思いを共有できた。この経験を子どもに伝えていくことで地域と繋がる学校作りの一環としたい」と語った。
道青協の神尾誠副会長は「農家として、安心・安全な作物を作る事には自負があるが、言葉で伝えることは得意ではない。先生方の力を借りて、良い食物を選ぶことがいかに大切かを子ども達に広めたい」と語った。会場では、家族連れを中心とした観客が、登壇者の熱意溢れる話に聞き入っていた。
その他、てん菜糖PRブースや酪農畜産レクチャーブースが設置され、直売所では様々な道産食材の試食が提供された。また事前申し込みによる調理加工体験では、旬のかぼちゃを使ったアイスとパンケーキを作成。生産者による食育クイズや親子による調理体験が行われた。