写真のネット注文導入する学校園増
2面記事 学校行事などの写真を注文する際、保護者がインターネット上で閲覧して購入できるサービスを導入する学校園が増えている。保護者が子どもの写真を簡単に見つけ出せるようにするとともに、教員の業務を軽減する狙いがある。
プロのカメラマンらが撮影した写真のネット販売事業を手掛けるフォトクリエイト(東京・新宿区)が、幼稚園・保育所から大学までを対象に展開する販売サービス「スナップスナップ」。保護者がスマートフォンやパソコンから専用のパスワードなどでログインし、注文したい写真の数量やサイズなどを選ぶ。届け先や支払い方法、配送方法も選択できる。
同社は2006(平成18)年に同サービスの提供を開始した。利用する学校園は年々増加している。2009(同21)年度の導入校は約400校だったが、今年の8月時点では8300校を超えた。近年では1000~1500校単位での増加が続いている。
先月には、注文履歴から子どもの顔を自動で検索できるようにするなどシステムを大幅に改善し、保護者が時間をかけずに写真を探せるようにした。
全国の学校園では、遠足や修学旅行などの学校行事の後、撮影された写真を掲示して販売する方法が一般的だ。同社の担当者は「壁への掲示や集金など、先生方の負担を少しでも減らせれば」と話している。