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ポートフォリオ調査 高校生7割が利用せず

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旺文社

 旺文社(東京・新宿区)が、インターネットを通して学習履歴を記録していくeポートフォリオを含めたポートフォリオの使用状況について全国の高校生を対象に調査したところ、約7割の高校生がポートフォリオを活用していない結果となった。今後、現場へのポートフォリオの周知を強化する必要があると見ている。
 調査はウェブサイト上で7月16日から8月26日まで実施。716人の高校1~3年、浪人生の回答を得た。そのうち1、2年生は47%だった。
 「ポートフォリオに記録をつけている」と答えたのは全体の30%だった。「ポートフォリオを知らない」は34%、「ポートフォリオは知っているが記録をつけていない」は35%で、合わせて約7割がポートフォリオを使用していなかった。
 同社は結果から、回答者の約半数が高校3年と浪人生だったことも今回の結果に影響しているとした上で、ポートフォリオの認知の向上の必要性を訴えた。
 ポートフォリオの使用者に取り組んでいる目的を聞くと「大学入試で利用するため」が56%、次いで「目的は特になく、学校で記録をつけるのが必須のため」が45%だった。「自分の学習や活動の振り返りのため」は37%だった。
 ポートフォリオは、子ども一人一人の学習や活動を記録するもの。近年はWeb上でデータ化し記録するeポートフォリオが主流になりつつある。
 文科省が大学に「学力の3要素」を入試で評価するよう求めていることから、高校での導入が増加。2017(平成29)年の秋には、国の委託を受けて開発された「JAPAN eポートフォリオ」の運用が始まった。

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