感動のストーリーを親子で共有 映画鑑賞を表現力につなげる映画感想文コンクールが無料上映会
6面記事上映前、満席の会場
全国の小学生・中学生がお気に入りの映画を見て感想文を寄せる「映画感想文コンクール」(主催=全国映画感想文コンクール実施委員会)が今年で7回目を迎えた。
期間中のイベントとして8月4日、千葉県柏市のキネマ旬報シアターで「夏休み親子無料上映会」が開かれた。親子で映画を鑑賞して感想を語り合う機会を提供し、応募につなげてもらおうというもの。この日は今春公開されたディズニー映画「ダンボ」が上映され、低学年を中心に128人の親子が参加した。
1941年のディズニー・アニメをティム・バートンがオリジナル脚本で実写化。サーカスで生まれた大きすぎる耳を持つ子象ダンボがお母さん象に会うため、勇気を振り絞って空を飛ぶファンタジー映画だ。象の親子愛、ダンボを育てるホルト一家の家族愛が描かれる。悪役もどこか魅力的なのがバートン作品ならでは。さまざまな「違い」を認めながら仲間と力を合わせようとするサーカス団の結束力とアイデアも見どころだ。
上映会は7月に発売されたブルーレイディスクを使用。画質や音は映画館の大型スクリーンでも十分なクオリティで楽しめる。今回特別にダンボのキャラクターが印刷されたコンクール特製原稿用紙が配付された。
参加した小学2年生の女の子は「ダンボが飛んでいるところが楽しかった」と笑顔いっぱい。お母さんは「どのように実写化されるのか楽しみで、親子で一緒に楽しめたらと思い参加した。映像の美しさに驚いた」とブルーレイディスクのクオリティにも満足した様子だ。
4人で参加した家族のお母さんは「映画なら子どもと一緒に感想を話しながらスムーズに感想文が書けそう」と、映画鑑賞が家族のコミュニケーション促進や夏休みの自由課題につながると期待を寄せていた。
映画感想文コンクールの応募締切は9月13日(金)。小学校低学年の部は400字以内、中・高学年の部は800字以内、中学校の部は1200字以内。夏休みに見た映画であれば鑑賞方法は不問。学校や学童などの団体応募も可能。公式サイトではおすすめ作品のリストを掲載中。各賞の発表は2020年1月で、各部門のグランプリは2月に東京で行われるキネマ旬報ベスト・テンの表彰式と同じ舞台で表彰される。
問い合わせ=全国映画感想文コンクール実施委員会 キネマ旬報社内「映画感想文コンクール」事務局
電話03・6268・9701
http://www.kinenote.com/main/eigakansoubun/