第三十回伊藤園お~いお茶新俳句大賞 表彰式開催
4面記事 (株)伊藤園主催「第三十回伊藤園お~いお茶新俳句大賞」の表彰式が7月3日、帝国ホテル(東京都千代田区)で開催された。
同コンクールは季語や定型にこだわらず、五・七・五のリズムに乗せて自由に表現した作品を募集するもの。
今回の応募数は約200万句に迫り、第一回の応募数約4万句からはじまり、日本一の俳句創作コンテストへと成長した三十回の積み重ねを感じ取ることができる。
最高位の文部科学大臣賞は長崎県に住む田中龍太さん、今回から新設された金子兜太賞は、横浜市に住む高校生、松本大夢さんがそれぞれ受賞した。
表彰式では、志田光正氏(同社マーケティング本部・本部長)より、次回の第三十一回新俳句大賞から写真俳句部門の新設が発表された。志田氏は「児童・学生の応募作品が増える中、今のデジタルの時代に合わせて、俳句とその風景を切り取った画像を募集することで、よりイマジネーションを膨らませるきっかけになれば」と語った。また、俳句のユネスコ無形文化遺産登録を目指し、同社も協力していくと宣言した。
なお、受賞作品は7月下旬より順次、同社商品「お~いお茶」シリーズのパッケージに掲載される予定。
大賞以上の各部門受賞作品は以下の通り。
文部科学大臣賞
「猫の載るヘルスメーター文化の日」(長崎県北松浦郡・田中龍太さん・27歳)
金子兜太賞
「今ここで蒲公英(たんぽぽ)になれ種になれ」(神奈川県横浜市・松本大夢さん・15歳)
小学生の部(幼児含む)大賞
「たんぽぽがおそれ知らずに旅に出る」(熊本県熊本市・原田悠生さん・11歳)
中学生の部大賞
「十五夜に飛ぶ蝙蝠(こうもり)よ眩しいか」(新潟県新潟市・田村煌さん・14歳)
高校生の部大賞
「駅を出て街のかけらとなってゆく」(岐阜県大垣市・西田歩未さん・18歳)
一般の部A(40歳未満)大賞
「終電の吊り革引けば流れ星」(東京都中央区・黒岩徳将さん・28歳)
一般の部B「(40歳以上)大賞
「まんぼうの口のくらがり雪降りぬ」(秋田県横手市・今田保雄さん・84歳)
英語俳句の部大賞
「Cool river・A fish jumps・Another fish jumps(訳:涼やかな川・魚が跳ねる・もう1つ跳ねる)」(東京都杉並区・清水雄二朗さん・14歳)
※各受賞者の年齢は応募時のもの
問い合わせ=伊藤園 新俳句大賞事務局 Tel 03・3264・4050