平成29年度に全国の地方自治体が支出した教育費の総額は前年度より0・5％多い16兆1112億円だったことが分かった。文科省が地方教育費調査の中間報告として発表した。小・中学生1人当たりに換算すると高知県が高額だった。
　総額に関しては、施設を建設する際などに工面した借金の返済などに充てる債務償還費が7・6％増えている。それを除くと教職員人件費などの消費的支出は0・4％増、施設建設などの資本的施設が0・4％増とほぼ横ばいだった。
　小学校、中学校それぞれにかかった経費を児童・生徒1人当たりに換算すると、小学校は1万2000円増の94万3000円、中学校は3万4000円増の111万8000円だった。
　都道府県別では、小学校は高知が最高。139万6000円だった。最低は埼玉県の73万円。中学校の最高も高知で182万70000円。最低は愛知の90万5000円だった。いずれも2倍ほどの差がある。