個別指導などで発達障害や不登校支援に取り組んできたアットスクール（東京・品川区）は、通信制高校の明蓬館高校と連携し、発達障害などがある生徒の高校生活を支援するための学校を開校することを発表。環境整備などの費用を集めるクラウドファンディングを始めた。
　「アットスクール高等学院／明蓬館SNEC滋賀」と名付けた同校は、滋賀県に校舎を置く。生徒は通学型と自宅学習型のどちらかを選んで学習する。
　高校の教育課程に沿った授業実施の他、発達障害のある生徒を対象に、支援員などを配置して生徒の個別支援や指導計画の作成、ニーズの聞き取りなどを行う。カウンセリングや就労のためのスキルトレーニングなどの実施も想定している。
　同社はこれまで学習塾を運営。開校について、発達障害のある生徒と保護者から高校課程の就学と心理面や発達面での支援を同時に行ってほしいとの要望が高まったことから始めたとしている。
　明蓬館高校は他の民間企業とも連携し、サポート校として神奈川県や広島県などに校舎を設けている。
　クラウドファンディングとはネット上で支援者を募ること。30日まで行う。