スポーツ庁は23日、水泳などの事故防止について、都道府県教委などに通知した。プールの利用が増加する夏を前に、「プールの安全標準指針」を基づく設備の点検や安全管理など、事故防止に向けた取り組みの徹底を訴えている。吸い込み事故が問題となっている排水口については、ふたがあるかどうかを確認。ない場合と固定されていない場合はねじやボルトで固定するとともに、吸い込み防止金具も簡単に取り外しできない構造にすることが必要としている。AEDなどの救命器具の設置や監視員・救護員の十分な配置、関係する職員への訓練実施の徹底も求めている。
　学校には、これらの取り組みに加え、小・中学生と高校１年生は飛び込みによるスタートを行わないこと、各児童・生徒のレベルに合った指導や十分な監視体制の確保、安全指導の充実などが必要とした。