世界の子ども1億7500万人が就学前教育受けられず
NEWSユニセフが報告書
ユニセフ(国連児童基金)は9日、就学前教育の現状をまとめた初の報告書を発表した。『学びへの準備:質の高い早期幼児教育を優先する』と題する報告で、それによると、世界の就学前年齢の子どもの約半数に相当する1億7500万人以上が就学前教育を受けておらず、深刻な不平等に苦しんでいる現状にあると警鐘を鳴らした。
報告書は就学前教育の就学率に影響を与える最大の決定要因は貧困であると指摘。このほか、2017年に世界各国の教育予算で就学前教育に割り当てられたのは平均6・6%だったという。
ユニセフでは各国政府に対し、「少なくとも1年間の質の高い就学前教育を教育の一環として組み込むことを求め、少なくとも国の教育予算の10%を充てて、就学前教育の充実や教員、質の向上、公平な拡大への投資を求めている。
(画像は報告書『学びへの準備:質の高い早期幼児教育を優先する』=ユニセフ提供)