文科省は高校生の親子を対象に、今夏、1週間程度にわたって好きな国に渡航できる制度を設けた。民間企業から寄付金を募るなどして高校生、大学生らの留学を支援している「トビタテ！留学JAPAN」の一環。留学には縁がないと思っていた家庭にも留学の魅力を知ってもらうことなどを目指す。
　この制度には、ANAとAirbnb（エアビーアンドビー）が協力。ANAが就航している国であればどこでも無料で渡航でき、Airbnbが提供している宿泊先やアクティビティを無料で利用できる。今月末まで参加申込みを受け付けている。審査を経て生徒3人を選ぶ。
　これまで同省は高校生にも留学を身近に感じてもらえるようにしようと、SNS（ソーシャルネットワーキングサービス）を使って会員を募り、留学や世界各国について情報発信し、それを受け取れる仕組みを設けている。「＃せかい部」と名付けた。今夏の親子渡航プログラムに申し込む際には「＃せかい部」の会員となるよう求めている。
　「トビタテ！留学JAPAN」は高校生、大学生らに対し、渡航費用、滞在費などを全額支給するもの。審査に当たっては、協力している企業の社員らが参加する。