中学校「特別の教科 道徳」教科書採択、東京書籍がシェアトップ
1面記事 新年度から中学校で全面実施となる「特別の教科道徳」で使われる教科書のうち、東京書籍の『新しい道徳』が最も多くの教委で採用されたことが分かった。文科省は計8社の教科書を採択したことを踏まえ、昨年、調査結果を公表した。
道徳の教科化に伴い、各社が発行する教科書の総数は約434万冊(分冊含む)。
各教委が採択した占有率(シェア)は、東京書籍が34・8%と最も高い。日本文教出版25・3%▽光村図書出版16・0%▽教育出版10・1%▽学研教育みらい5・7%▽廣済堂あかつき5・4%▽学校図書2・4%▽日本教科書0・3%―の順となっている。
申請した8社全てが合格した。学校現場での「考え、議論する道徳」の実践に向けて、各社は教科書の構成や教材を工夫している。東京書籍は巻末付録にホワイトボード用紙を収録。話し合い活動で活用してもらうことを想定する。