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阪神・淡路大震災の経験と教訓を伝える災害ミュージアム

11面記事

企画特集

新設展示「津波避難体験コーナー」

阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター

 「阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター(兵庫県神戸市)」は、震災の教訓と経験を後世に伝える防災学習施設として、平成14年に開館以来、年間約50万人の来館者が訪れている。常設展示では、阪神・淡路大震災発生の瞬間の再現映像や、復興に至るまちと人の様子を描いたドキュメンタリードラマの上映のほか、被災者から提供された震災資料展示等を行っており、阪神・淡路大震災を知らない世代にも、どのような災害だったのかを知ることができる内容となっている。
 そのほかにも、液状化や耐震補強等をわかりやすく解説する実験コーナーなどもあり、災害や防災・減災について実践的な知識を身につけることができる。また、平成30年8月には、新たに津波避難をテーマとした展示がオープンした。巨大地震による津波の脅威を学ぶガイダンス映像上映や、水圧がかかる中での歩行の難しさを歩行装置で退館する「津波避難体験コーナー」、発生が懸念されている南海トラフ地震の情報をまとめた展示コーナーなどが新設されているので、災害への備えを学ぶ上で、ぜひ足を運んでもらいたい。
 昨今、日本だけでなく世界各地で甚大な被害をもたらす自然災害が数多く起こっている。「もしも」のときの備えを考えるきっかけとして、関西を訪れた際には人と防災未来センターへ足を運んでもらいたい。災害の記憶を風化させず、これからの備えや防災・減災について改めて考えてみてほしい。

 問い合わせ=阪神・淡路大震災記念 人と防災未来センター Tel078・262・5050(観覧案内)
 http://www.dri.ne.jp/

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