台風や地震の時に生徒や家族を守る窓ガラス、それが「防災安全合わせガラス」
14面記事防災安全合わせガラスの構造
板硝子協会
台風や地震などの災害時、割れたガラスの破片が、けがの原因や避難の妨げになることがある。また、病院や避難場所が、散乱したガラスで使えなくなる例もあり、ガラスの破片は様々な二次被害をもたらすことも考えられる。災害時だけでなく、平時においても飛来物によって窓ガラスが割れた際には、鋭利な破片によって被害が大きくなる恐れもある。こうした被害を防ぎ、児童や地域住民の方の安全・安心のために、板硝子協会では「防災安全合わせガラス」を推奨している。
「防災安全合わせガラス」とは、2枚のガラスの間に特殊な樹脂でできた中間膜をはさんで圧着したガラスのことで、災害時にヒビが入ることはあってもガラスの破片として飛散しにくく、高い耐貫通性を発揮する。また窓枠から容易に外れたりしないので、安全性が高いのも特長だ。
災害が発生した際、学校や病院、公共施設は児童や地域の住民が避難をする重要な場所になる。特に校舎や体育館などの学校施設は、日常事故でのガラス破損によるけがから児童及び生徒を守ることが重要である。災害時にも安全性の高いガラスとして機能を発揮するので導入を進めたいところだ。
普及促進を目的に機能ガラス普及推進協議会として、公立小中学校の体育館(一般避難所)への「防災安全合わせガラス」の寄贈を行っている。
なお同協議会では、昨年から一般消費者の安全・安心、健康的な生活を提供する目的で、10月10日を「窓ガラスの日」として制定し、防災安全合わせガラスをはじめとする高機能ガラスの普及に努めている。
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