「飛騨高山」の自然や文化を体験活動に
9面記事春の高山祭
岐阜県・高山市
城下町・商家町の面影が残り、伝統文化が今に息づく岐阜県高山市は、日本一広大な面積を有し、その約9割が森林という豊富な地域資源を活かしたグリーン・ツーリズム(農泊・農山村体験型観光)に取り組んでいる。
教育旅行では、農業や自然、生活文化、食文化、環境活動など50種類以上に及ぶ体験メニューを用意。なかでも好評なのが、農村での田植えや稲刈りなどと食文化をセットで体験できるプログラムだ。「今はスーパーに行けばどんな食材も手に入りますが、食べ物が作られる過程や苦労を知る子どもは少ない。例えば、郷土食の五平餅や保存食の朴葉寿司作りを学び、それを口にすることで、農作業だけでなく昔から続く食文化の流れを一緒に知ることができます」と(一社)ふるさと体験飛騨高山の鈴村仁孝事務局長。
そこには、農山村地域の人々が厳しさや恵みをもたらす自然と、いかに共生してきたか身をもって感じてほしいという思いが込められている。
平成28年には「高山祭の屋台行事」がユネスコ無形文化遺産に登録、「飛騨匠(ひだのたくみ)の技・こころ ~木とともに、今に引き継ぐ1300年~」が日本遺産に認定されるなど、ますます注目を浴びる高山市。農山村地域ならではの体験を機に、将来を担う子どもたちに日本の伝統文化や農業への感心を高めてもらうことを期待している。
農山村体験に関する問い合わせ=(一社)ふるさと体験飛騨高山
Tel0577・79・2005
https://furusato-taiken.com/
教育旅行に関する問い合わせ=飛騨高山観光客誘致推進協議会(事務局 高山市観光課内)
Tel0577・35・3145