新要領への移行 現場の工夫・努力発信…紙面刷新のお知らせ
18面記事3月4日付から紙面を刷新します
日本教育新聞は来月、紙面を改訂します。教育を取り巻く環境の変化に合わせて、教育に関わるさまざまな立場の方々にお役立ていただける紙面を目指します。
特別支援、働き方改革、いじめ対策、防災…
「不易」と最新の動向を報道
時代の変化に合わせて学習内容は変わっていきます。新学習指導要領は来年4月から小学校で始まり、中学校、高校へと拡大していきます。新学習指導要領への移行に当たって学校、教職員に求められていること、移行に向けて現場で重ねている工夫、努力を伝えていきます。
授業のつくり方、教え方、児童・生徒への意欲喚起に関する情報をはじめ、学習評価の在り方や、学校・園全体の経営・運営についても紹介します。学校種間の連携、幼稚園・保育園と学校の連携、地域社会と共に進める学校づくりといった課題を扱っていきます。
その一方で、教職員・保育士には重い負担が課せられている現実があります。国、地方公共団体による新たな事業、試みを詳しく伝えていきます。
同時に現場の工夫も、かなりの影響力があるようです。今では大きく広がった夏休み中の「一斉閉庁日」は、東日本大震災の後、冷房装置がある学校が節電のために始めた取り組みでした。結果的に教職員の働き方改革の手法として導入する学校が増えています。このような学校現場の取り組みにも注目していきます。
外国人労働者の受け入れ問題、特別支援教育の充実など、教育界の外にも目を配りながら、最新の動向を探っていきます。
新たな動きを追うとともに、時代が変わっても変わらない教育・保育の基本、原点は大切にして紙面を制作します。教職員の大量退職に伴い、ベテラン教員の経験を次の世代に伝えることが全国の課題となっています。本紙は紙面を通して、その一役を担います。学級担任、授業者、保育者、学校管理職など役割、立場に応じた「不易」の働きを伝えていきます。
「改革」の掛け声の陰で、いじめ、不登校は深刻な状態が続いています。自然災害や事件・事故も、いつ、どのような場面で起こるか分かりません。全ての子どもたちが豊かな教育環境で学べるようにするための手だてを探っていきます。教職員・保育士がいざとなったときに子どもたちを守れるよう、各地の実例などを紹介していきます。
好評連載と新企画
学校経営面
「校長塾 経営力を高める最重要ポイント」
大量退職期を迎え、先輩の知恵や経験が新しい管理職になかなか伝わらないといわれています。校長として経営力を高め、より良い学校づくりを実現する具体策をベテラン校長やOBに提案してもらいます。
継続連載
「管理職の独り言」
「学校を変える100の視点」
「管理職選考 合格へのポイント」
「転ばぬ先の教育判例」
「副校長・教頭奮闘記」
幼稚園・保育園面
「保育の質を高める園づくり」
幼児教育・保育の無償化の計画が進む中、「保育の質の向上」は喫緊の課題です。若手研究者・園長を代表する一人である田澤里喜・玉川大学准教授・東一の江幼稚園園長が実践事例も含めて提案します。
「マメ先生が伝える保育のエッセンス」
大豆生田啓友・玉川大学教授が考える、幼児教育・保育にとって大切なエッセンスを伝えます。
継続連載
「続・保育のこころもち」(秋田喜代美・東京大学大学院教授)
「幼保の学びをつなぐ」
小学校・実践面
「指導の充実へ 評価はどうする?」
授業改善で必要なのは「指導と評価の一体化」といわれ、現場に定着してきました。さらなるブラッシュアップに向けて、今後の評価の在り方や工夫について、大学の研究者らが解説したり、最新の実践情報を紹介したりしていきます。
「『深い学び』と私」
教員や研究者などに、「深い学び」に向けた自身の授業づくりのエピソードなどを紹介していただきます。
中学校・実践面
「続・知っておきたい子どものネット世界」
子どもの実情を鋭く描き、今後の在り方を考えるヒントになると好評を博した竹内和雄・兵庫県立大学准教授の連載の続編を掲載します。
継続連載
「生徒指導 私の経験」
高校・特別支援学校面
「専門校長会 これからの課題」
普通科高校長会を含め、専門高校長会の会長・理事長に、高校教育の現状と課題について解説してもらいます。
「特別支援 わが校の実践」
特別支援学校や特別支援学級などの実践を当事者に発信してもらいます。
ニュース・総合面
「じっくりインタビュー」
じっくり話を聞いてみたい人物へのインタビューを広めの紙面でご紹介します。本紙の電子版では、動画でも視聴できるようにする予定です。
「この人の足おと」
時の人を紹介するコーナーを新設します。随時掲載していきます。
地方議会・民生委員面
継続連載
「ローカル・ガバメントと教育」
「議会質疑解説」
「お答えします 児童委員の困りごと」
毎週、各校園種の情報を掲載
ニュース・総合面
1~3面で速報と解説
1面から3面までは原則として「ニュース・総合」面に位置付け、教育界内外の出来事、新たな施策などを紹介していきます。
多くの方々に関係する事柄、複雑な事柄は、引き続き、「NEWSインサイド」や「解説」で詳報します。
学校経営面
経営術を伝え悩みにも応える
全国各地の学校経営に関わる魅力(特色)ある取り組みや校長会、教頭会など各種団体の研究大会の内容を紹介していきます。
好評連載「校長塾 経営力を高める最重要ポイント」「管理職の独り言」「学校を変える100の視点」「管理職選考 合格へのポイント」などを通して管理職の経営術を伝えるとともに悩みに応える紙面にします。
幼稚園・保育園面
保育の質向上策 小との接続探る
本年10月から幼児教育・保育の無償化が始まる予定で、保育の「量の拡充」も進むでしょう。そうした中、これまで以上に「保育の質の向上」が求められます。
また、幼児教育・保育と小学校教育の接続の充実も重要です。全国の実践事例の紹介や秋田喜代美・東京大学大学院教授、大豆生田啓友・玉川大学教授などが執筆する連載を通して、園づくりを支援します。
小学校・実践面
全面実施へ1年 各校の試み紹介
新学習指導要領の全面実施まであと1年。「主体的・対話的で深い学び」が授業改善のキーワードとして示され、多くの小・中学校では各教科等の特質に合わせた授業づくりを工夫しているところです。
現場の課題解決に役立つような各地・各校の知恵や工夫、特色ある教育活動などを紙面化します。
中学校・実践面
現場の課題に改善策を提示
全国の特色ある教育実践を紹介するとともに、学習指導要領移行期の学校現場の課題に応え、改善につながるような紙面にします。以前好評だった竹内和雄・兵庫県立大学准教授の連載の続編「続 知っておきたい子どものネット世界」も掲載します。
高校・特別支援学校面
高大接続改革に対応、先進事例も
高大接続改革をはじめ高校が対応しなければならない課題は多岐にわたります。先進的な実践や特色ある教育活動をしている高校・特別支援学校の取り組みなどを紹介することで経営をサポートしていきます。専門高校の課題と展望、特別支援教育の実践などをまとめた連載も展開します。
「教師の力」面
採用試験対策や教員人生、幅広く
これまで設けていた「大学・教員志望学生」面は「教師の力」面へと改め、より多くの世代の方々に活用していただけるように編集していきます(4月予定)。教員採用試験対策から、教員人生について考える素材まで提供する予定です。
地方議会・民生委員・PTA・社会教育面
地域支える人の活動・思いに迫る
地方議会の動きは時に学校を動かします。最近では、児童・生徒が通学時に運ぶ荷物が重過ぎることへの指摘が新たな動きへとつながりました。このような議会での発言、動向を伝えていきます。
虐待問題や貧困への対応など民生・児童委員への期待が高まっています。委員の活動や思いを紹介します。
児童・生徒の保護者が学び合い、教職員と共に子どもの育ちを支えるPTA。その動きや、社会教育現場での取り組みもこの面で扱います。
メディア面
好評の書評、各地教育長らが登場
いつも好評をいただいている書評を掲載するとともに、連載企画の「人づくり 国づくり」では、各地の教育長などに登場していただきます。
公開研究会一覧など特集面充実
季節ごとに掲載し、全国で活用されている「公開研究会一覧」を引き続き掲載します。ぜひご活用ください。
日本教育新聞 5大特徴
(1)「行政」「学校園」の動きを両輪に
国の施策とともに、学校・園、教職員・保育士の取り組みを車の両輪として紙面を制作していきます。教育に関わるあらゆる立場の方々に役立てる紙面を目指します。
(2)教育界の「世論」を形成
独自の調査を通して、国の施策に対して教育界ではどのような思いがあるのか、どのような取り組みがあるのかなどについて、紹介していきます。教育界の世論を形成し、施策への反映を目指します。現場で起こっていることが現場に分かるような調査を続けます。
(3)学校・園種ごとに1ページ
幼稚園・保育園、小学校、中学校など一定の学校種ごとに1ページを割り振り、関連の深い記事を掲載していきます。
(4)多彩な連載記事執筆陣
さまざまな経験を持つ外部の有識者・実践者に、教育・保育の現場で求められている情報を連載記事としてつづっていただきます。専門性が高い内容を交えます。
(5)「電子版」と連動
昨年秋に本社はインターネット上で「電子版」を始めました。パソコン、スマートフォン、タブレットなどで閲覧・視聴できるよう、動画や音声を交えて、本紙紙面と連動させた企画を充実させていきます。