外部試験導入は学校教育の改善につながらない 改善協がアピール文
NEWS 日本外国語教育改善協議会(改善協)は大学入学共通テストで外部試験利用に反対するアピール文「大学入学共通試験への外部試験導入の問題点」を公表した。
改善項目に外国語は英語だけではないことや、日本の入試制度と外部検定の基準となるCEFRは考え方が異なること、スピーキングテストは外部試験導入の必然的理由にならないこと、公的試験は公平であること、外部試験導入は学校教育の改善につながらないこと―などを指摘した。
同協議会は入試科目として音声テストのリスニング、スピーキングの導入には賛成の立場。新テストへのスピーキング導入については「その方法としての外部試験導入は間違い。大学入試のためのひとつの共通テストを作るか、または高校の授業を活用するかにすべき」と主張した。
今回のアピール文は同協議会に参加する新英語教育研究会のホームページ(http://www.shin-eiken.com/info/2018/20180824_ex_exam.html)を活用して公表している。
同協議会は、かつて中学校の外国語が週3時間に削減された際に改善を求め結成した団体。