夜間中学の増設に向け関係者会議
NEWS文科省
文科省は17日、夜間中学(中学校夜間学級)を全都道府県に少なくとも1カ所ずつ開設するとの目標に向け、関係者で構成する検討会議の初会合を開いた。座長には、不登校特例校で、夜間学級も置いている京都市立洛友中学校で校長を務めた岡田敏之・京都教育大学教授が務める。半年ほどで報告書をまとめる予定。
17日の会合では、「東北地方に夜間中学がない。ニーズ調査を行っても声が出てこない」(江口怜・東北大学特任助教)、「(夜間中学には)なかなか卒業しない生徒がいる。18年以上いる人もいる。コミュニケーションの場になっている」(尾崎勝彦・奈良市教委教育総務部長)、「日本語指導は夜間中学の先生の大きな負担となっている。負担が軽くなれば他の支援ができる。日本語指導の資格と教員免許の両方を取得することは大変」(新矢麻紀子・大阪産業大学教授)などの意見が出た。