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本紙電子版PRし100キロのトレラン!Funtrails2018(5)―教育界の星たち

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 「記者」と印刷したゼッケンに気付いた人はしばしば話しかけてくれる。日本教育新聞社がこの大会のスポンサーであること、3年前の第1回大会で記者は参加費用を払うことなく参加できたこと、以来、トレイルランニングに魅了され、今回の参加費は自費で、他にもこの競技にお金をつぎ込むようになってしまったことなどを語って笑いを誘う。
 教育関係の新聞社だと知った選手からは、「トレイルランニングのトップ選手は学校の先生が多いね」などと話しかけられる。現役では、山梨県の高校に務める山本健一さん。著書や報道などによると、学生時代はスキーの選手で卒業後は保健体育の教師となり、登山部の顧問を務める。世界大会で輝かしい成績を残している。
 小学校教員だった小川壮太さんは既に退職し、プロトレイルランナーの道を選んだ。大会の主宰者となるなどして、日本のトレイルランニング界で知られている。他にも、教員を務めながらトレイルランニングの世界を引っ張る人たちがいる。
 香港駐在を終えて日本に戻ってきた選手との話も面白かった。香港は大都会である共に、100キロもの登山道をつかった大会が頻繁に開かれる自然豊かな土地でもあるという。大会への参加費用の一部が慈善事業に当てられることがあるそうだ。
 日本でも、東京マラソンなど、参加費の一部を寄付金とする大会が出始めた。トレイルランニングでも、そうした動きがある。人気があってすぐに定員が埋まる大会で、寄付する人には別の枠を設けるなど、スポーツビジネスを展開する上で興味深い工夫が我が国にもある。

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