保護者トラブル生まぬ学校経営テーマに
4面記事「保護者目線」で提案
教育開発研究所
保護者とのトラブルをどうしたら減らせるのか―。学校現場が抱える切実な課題について解決に向けたヒントになればと、書籍「保護者トラブルを生まない学校経営を“保護者目線”で考えました」(教育開発研究所)が発行された。著者は長年コミュニケーション研修で講師を務め、教育委員長の経験のある永堀宏美・早稲田大学大学院非常勤講師。自身の子育ての経験を踏まえて在り方を提案している。
本書の冒頭では、保護者は子育てを含めてさまざまな不安を抱えていることや「開かれた学校」を実感できる場がない、PTAなど協力的な保護者でさえも不満を抱くことがあることなどを指摘。
さまざまな課題を乗り越える方法として、コミュニケーションギャップを解消し、情報発信を充実させ、対話の機会と場を設ける―重要性を説いている。
後半では、入学式の運営や学級・学年便り、PTAとの関係づくり、家庭訪問など場面ごとに「保護者目線」で全国各地の良い実践事例を紹介しながら、信頼を勝ち取る具体策をまとめている。
学校が目指すべき方向として著者が示すのは、保護者を「共育のパートナー」に育て、一緒に子どもの成長を支えられるようにすること。
管理職だけでなくミドルリーダー層にも読んでもらいたい一冊だ。
定価は2160円。
問い合わせ=教育開発研究所 TEL03・3815・7041