柴山昌彦・文部科学相は５日、就任会見で記者から教育勅語に対する認識を問われ「現代でも通用する部分がある」と答えたことについて「『友人を大切にする』といった中身が普遍性を持っているのではないかと申し上げた。教育基本法の趣旨を踏まえて学習指導要領によって、特に道徳教育は行わなければいけない」などと説明した。
　また、「教育勅語を道徳の教材として使うことについては「現場にアレンジした形であれ、活用することを推奨するとか、指示するとかを念頭において発言したものではない」と話した。教育勅語は戦前の道徳教育に関する方針で「公に奉仕し、危急の場合は皇室を助けよ」といった表現がある。昭和２３年に国会で失効が決議された。