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東京・立川の中学校で拉致被害者が「親の思い」訴え

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 東京都立川市立立川第七中学校は4日、北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの弟を講師として招き、人権教育講演会を行った。講師の横田哲也さんは、拉致問題の概要や、被害者としての思いを説明した上で、めぐみさんの救出に向けて親は全力で救出に向けて活動してきたこと、親は子どもを一番大事に思っていることなどを生徒に訴えかけるなどした。
 同中学校の佐藤佐知典教諭は、長く、北朝鮮による拉致問題の解決に向けて生徒共に行動し、校内では、被害者を招いて、講演してもらうなどしてきた。退職することととなり、佐藤教諭が中心となった拉致問題に関する最後の講演と位置付けた。
 哲也さんは、生徒を前に、母の早紀江さんが、自殺を考えたこと、哲也さんら双子の息子がいたため、自殺をとどまったことなどについて著書に記しているとも語った。
 また、7人の子どもがいるという保護者は、哲也さんと生徒を前に、1人でも欠けたらたまらないとの思いを述べた上で、拉致されないために気を付けることを質問。哲也さんは、現在も北朝鮮による拉致は「ないではない」とし、誘拐や交通事故にも気を付けるよう呼び掛けた。

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