不適切指導、実態調査へ 「指導死」遺族らがネットで資金集め
2面記事 教員の不適切な指導によって自ら命を絶った子どもの遺族らでつくる「安全な生徒指導を考える会」は、不適切指導の実態調査・分析実施に向けてクラウドファンディングを始めた。5月4日までに100万円を目指している。集まった資金は調査費用や不適切指導の啓発グッズの作成に充てるとしている。
同会はこれまで、不適切指導の防止や、子どもの自殺対策の政策議論に遺族を加えることなどを求め、文科省やこども家庭庁などに要望書の提出などをしてきた。
今回、不適切指導が起きやすい状況や、不適切指導に至ってしまう経緯、子どもへの影響などについて、子どもと教職員に対しアンケート調査を実施する。
既に、ある政令指定都市から調査の内諾を得ており、複数の自治体と交渉しているという。全国規模の社会調査をした経験のある研究者らに分析してもらう予定だ。
同会によると、不適切指導に関する大規模調査は全国で初だという。