一刀両断 実践者の視点から【第638回】
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自然淘汰への期待
ある熱心な学生から、無責任極まりない教師の暴言についての話を聞いた。その教師は「どうせまともなレポートを提出しなくても、私の給料には一切関係ないからね」と何度も発言したという。
このような問題が繰り返される背景には、大学における指導・監督体制の不備があるのではないだろうか。確かに、優れた教育者も多く存在するが、一方でパワハラやアカデミック・ハラスメントを平然と行い、それを正せない環境が一部には残っているように思う。
専門性の高さだけでなく、人格的にも優れた教育者の育成と、不適格な教師の排除が不可欠である。最高学府としての責務を果たすためにも、こうした自然淘汰の流れが加速することを期待したい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)