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帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館)の活動

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企画特集

平和祈念展示資料館

 平和祈念展示資料館(東京都新宿区)は、第二次世界大戦における兵士、戦後強制抑留者(シベリア抑留者)、海外からの引揚者について学べる施設。戦争が終わった後も続いた苦しくつらい体験を、実物資料や映像・ジオラマなどの展示を用いて、戦争を知らない世代にも分かりやすく紹介している。
 昨年7月、館の愛称を『帰還者たちの記憶ミュージアム』とした。新しいロゴでは、戦争で疲れた方々の強い望郷の念を3つの丸い窓(船窓)から見た水平線のイメージで表現している。
 新たな取り組みに「オンライン平和学習支援プログラム」がある。これは、事前に学校へ送られたレプリカ資料を使いミュージアムスタッフが教室のモニターを通じてオンライン授業を行う、教室にいながらミュージアム体験ができるプログラム。平和学習や道徳教育、総合的な学習などに利用できる。既に同プログラムに参加した学校からリピートの申込みがあるなど、好評を得ている。詳しくは、ホームページ https://www.heiwakinen.go.jp (>バナー「オンライン学習支援プログラム」)まで。
 また、2022年に公開した映画『ラーゲリより愛を込めて』を教材用に再編集したDVDなどの学習コンテンツを、希望する学校に提供している。DVDの内容は「戦争の終わりとシベリア抑留」「ラーゲリ(収容所)での生活」「家族への想い~帰国」の3章で構成されたシベリア抑留を学べる約15分の映像。申込みは、 学校名、担当者氏名・役職、送付先住所、電話番号、メールアドレスを明記し、メール info@heiwakinen.jp(@は半角) まで。
 今年は終戦から80年、体験者が少なくなっている中、帰還者たちの記憶ミュージアム(平和祈念展示資料館)では様々な方法で戦争体験を次世代へ伝える活動を行っている。

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