一刀両断 実践者の視点から【第636回】
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犯罪を防ぐために
大谷翔平選手の通訳を務めていた人物への判決が出た。気になるのは通訳という位置である。言語を訳して伝える仕事ではあるが、人と人を繋ぐ役割であり、人格や人間力が極めて大切なのである。
そこを見定めないで選考して充ててしまう傾向がある。極端なことを言えば、通訳の悪意によりまるっきり伝わり方は変化するからだ。
私も通訳を通して日本の情報教育の話を他国の人に説明した事があったが、かなりの違和感を持った。これでは誤解されると感じて英会話教室に数年通った。その方が明らかに意識が高まり意図する内容に近づく事が出来たことを思い出す。
大谷選手は被害者ではあるが、近くにいた人物が犯罪を起こしてしまったのだからある意味加害者とも言えるのではないだろうか。
教室にお金を置いておいてはいけない。その理屈と同じように思えてしまう。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)