一刀両断 実践者の視点から【第631回】
NEWS品格と日本の誇り
審査や審判がおかしくなってはいないだろうか。品格が審議されないで結果だけが優先される事である。国技の相撲も兵庫県や岸和田市の選挙もしかりではないだろうか。
さて、教員試験は競争試験でなく選考試験である。しかし、受験者の減少からハードルは下がり続けている。各自治体が取り合いになっているのに文科が抜本的な手を打たないのは何故だろうか。
このまま行くと質の低下から教育への不信感は国全体への不信感となり、若者の日本離れが起きてしまうのではないだろうか。
安心して子供を産めない。結婚もできない。これからの世代には不安が蔓延している。
その中で品格の無さを何度も指摘されている人物が頂点に立ち、道義国日本の崩壊を今の大人が自らの保身でやろうとしている。
権力を乱用してさらなる下品な振る舞いをする事で失うものは極めて大きい。本当の品格はこうした流れを作らないことではないのだろうか。日本人の誇りと恥を私は問いたい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)