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万博出展・協賛企業が出前授業 「アンモニア」をテーマに

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 内閣官房は、大阪・関西万博の出展・協賛企業と連携して、全国の学校で出前授業をする事業「EXPOスクールキャラバン」に取り組んでいる。万博を契機に児童・生徒がSDGsを学ぶ機会にすることが狙いだ。20日には、重工業界大手のIHI(東京・江東区)が、東京都板橋区立緑小学校の5年生の児童に「アンモニア」をテーマに出前授業を実施した。
 同社は、液体のアンモニアのみを燃料とした発電技術を開発した。燃焼させても二酸化炭素を排出しないことから、クリーンエネルギーとして注目されているという。今回は、そのアンモニアに焦点を当てた。
 授業では、アンモニアの性質や、肥料などに利用されていることなどを学習した上で実験に臨んだ。
 塩化アンモニウムと水酸化カルシウムの混合物を加熱してアンモニアを発生させた後、水に溶けやすいアンモニアの性質を利用する噴水実験に取り組んだ。アンモニアが水に溶けて真空状態になった丸底フラスコ内にフェノールフタレイン溶液を加えた水が吸い上げられていった。
 中学校で学習する内容を扱ったが、アルカリ性にフェノールフタレイン溶液が反応して赤くなった水が噴き上げられる様子に、児童は歓声を上げていた。

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