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一刀両断 実践者の視点から【第604回】

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首相の年齢と若者の政治参画

 最近の報道によると、トランプ大統領は78歳、日本の森山幹事長は79歳とされている。一方、フランスやオーストリアでは30代前半の首相が現れている。この差はなんなのだろうか。
 日本では初代の伊藤博文氏が44歳と、歴代で1番若くして総理になっている。時代が違うし、若いからいいとか、年寄りだからダメという訳ではないがこの格差は半端ではない。
 日本でこの若い年齢に国の未来を預けられるかと問われたら、人生経験などから危ぶむ意識が湧くのではないだろうか。ところが欧州では当たり前の様に任命されている。
 すなわち年齢ではなく、その人物に国の未来を預けるという判断が出来るか否かという価値観が存在しているかと言う事である。
 こうした若者がリーダーになると若者たちは自ずと政治にも参画する事になるだろう。日本でも30代の首相が誕生する日は来るだろうか。時代を変えるのは青年の熱と力によるからである。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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