一刀両断 実践者の視点から【第597回】
NEWS過酷な人権侵害
北海道立の高校で生徒が上級生から、過酷な人権侵害を受け、加害者は、家庭裁判所に送致されたと報じられている。この記事には驚いた。
生徒は、我慢を重ねて教員や保護者に訴え出なかったとのことである。そこに合点がいかない。
我慢の限界を超えているのに訴えられないと言う事である。それは仕返しへの恐れか、家族への思いか、諦めかなど考えられるが、そうした風土がある事に危機感を覚える。
北海道では最近も、過酷な人権侵害があった。そうした事が起きる背景の抜本的な改革を期待したい。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)