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都が新教育長交え総合教育会議

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総合教育会議に出席する小池知事(左)と坂本教育長(右)=17日午前、都庁で

 東京都は17日、本年度第1回目の総合教育会議を開いた。小池百合子知事や、15日付で就任した坂本雅彦教育長、教育委員らが出席した。東京都教育施策大綱の年度内の改定に向けて、これからの学校の在り方や役割をテーマに議論した。
 会合では、スタンフォード大学オンラインハイスクールの星友啓校長、一般社団法人FutureEduの竹村詠美代表理事が講演。
 星氏は外発的な動機付けから内発的な動機付けを促せるように変化していくこと、自己肯定感や生き抜く力を育んでいくことの必要性を強調。竹村氏は、「ホールチャイルドアプローチ」という、一人一人の子どもが心身の調和の取れた発達を促す教育について語り、学習者主体の教育や習熟度ベースの学びへの変換などを提言した。
 その後の協議では、教育委員らが今の日本の教育でネックとなっている点と、その課題を打開するためにどう学校は変わっていくべきかについて意見を交わした。
 委員からは、教員の業務負担が増えている点を指摘する声の他、一斉授業・正解主義からの脱却、教育データ活用の促進、特性のある児童・生徒への柔軟な対応などを求める意見が出た。
 その上で、学校・教師が担う業務の明確化や教員配置の充実といった勤務環境改善策、特別支援学校、特別支援学級、通常学級など学びの場を柔軟に変更できる仕組みの導入を訴える意見が挙がった。

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