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学習材のダイナミックな提示で意欲向上 超短焦点プロジェクターを活用した授業の可能性

10面記事

ICT教育特集

手元のタイルを撮影して発表する児童

エプソン販売

 GIGAスクール構想第2期を迎え、学校現場におけるICTの利活用はますます活発になってきている。各自治体のホームページや各種セミナー等で多彩なICTの利活用事例が公開されているが、中でもエプソン販売(株)が公開している「SUGOI部屋」の事例では、超短焦点プロジェクター「EB-810E」などのICTツールを用いた新たな授業が展開されている。ここではその授業の様子を、注目すべきポイントとともに紹介したい。
 東京学芸大学附属竹早小学校に造られた「SUGOI部屋」は、フレキシブルで多様な学びを可能にする未来型教室だ。例えば算数の授業では、各児童が三角形のタイルを組み合わせて作った形をタブレットで撮影し、教室前方の大型スクリーンに投影。「手を動かす=アナログ」と「スクリーンで共有する=デジタル」が融合することで、子どもたちは多くの気づきを得ているようだ。

 また、対面とオンラインのハイフレックス授業にも対応しており、病気などで登校できない児童も教室にいるような感覚で受講できるよう、高画質・高音質のシステムを備えている。6年社会科の授業ではタイの学校とオンラインでつないで交流を図るなど、教室の枠にとらわれない授業が行われている。同小の幸阪創平教諭は「例えば左画面に前時の板書、右画面に本時の子どもの発表画面を映し、振り返りをしながら授業が進められます」と大画面を用いた授業の魅力を語る。
 この他にも探究学習や創作活動と多彩な授業を展開し、文部科学省の共創プラットフォームにも活用事例が取り上げられている竹早小学校。ここで紹介しきれなかった事例は紹介サイト(epson.jp/takehaya/)から動画をダウンロードして視聴することもできるのでぜひ確認してほしい。

 問い合わせ=エプソン販売(株) 電話03・5919・5211
 epson.jp/edu/

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