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奈良県教委、正教員の割合改善に向け採用増

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都道府県教委

 奈良県教委は、正規教員の割合を増やすため、今後5年間、採用者数を増やす。山下真知事が18日、発表した。教員採用試験の受験者増に向け、教職の魅力発信や、採用方法の改善、働き方改革に取り組む。
 全国の教員定数に占める正規教員の割合は令和5年度の時点で91・9%だったのに対し、奈良県は83・8%。都道府県別で2番目に低い。昭和後期に大量に採用した後、子どもの減少や教員の年代構成標準化のため採用者数を減らしてきたことを要因に挙げている。
 全国平均並みに正規教員の割合を増やすため、令和8年度から令和12年度までの5年間で1720人を採用する。令和3年度から令和7年度までの5年間での採用者数と比べ、160人程度増やす予定だ。
 優秀な人材を確保するため採用方法も改善する。
 多様な人材を学校現場に呼び込むため本年度の採用試験から、特別免許状の授与を前提とした選考枠を設けていた。来年度実施試験からは中学校・高校英語の1次選考での教科専門試験を実施せず、代わりに英語資格(英検やTOEICなど)を活用する。
 同県では教員の負担軽減に向けて「教師にゆとりを!こどもに笑顔を!プロジェクト」を進めており、本年度、教員業務支援員や学習支援員、部活動指導員の配置予算を拡充して市町村を支援している。

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