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一刀両断 実践者の視点から【第550回】

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一家3人殺害容疑の青年、予兆はなかったか

 静岡県菊川市で80代の夫婦とその娘が刃物で切られるなどして亡くなった事件では、夫妻の孫にあたる20代の青年に容疑がかけられている。その記事を見て何を感じるだろうか。
 こんな事件が起きるとは驚いたと関係者は話すが、突然に起きるものはなく必ず予兆があったはずである。
 孫が犯人だとすると祖父母と叔母を殺害した事になる。この孫が産まれた時にこうした事になるとは思わなかっただろう。
 どの様な恨みを持ったかはこれから調べられるだろうが、家庭内殺人は多い。いつからこの犯人はこうした行動を考えるようになったのだろうか。
 住所・職業不詳ということが気にかかる。仮に「しっかり仕事をしろとか探せよ」などと言っていたり、言われていたりしたら衝突は起きていただろう。
 27歳となれば9年前は高校生という計算になる。担任はこの現実をどのように受け止めるのだろうか。
(おおくぼ・としき 千葉県内で公立小学校の教諭、教頭、校長を経て定年退職。再任用で新任校長育成担当。元千葉県教委任用室長、元主席指導主事)

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