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きみのお金は誰のため ボスが教えてくれた『お金の謎』と『社会のしくみ』

18面記事

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田内学 著

 中学2年生の優斗は、ある大雨の日、偶然出会った女性の七海と謎めいた屋敷に入ることになった。そこには、ボスと呼ばれる大富豪が住んでいて「この建物の本当の価値が分かる人に屋敷をあげる」と告げられた。
 「お金持ちは投資でもうけてズルイ。でもお金は稼ぎたい」と思っている優斗と「困ったときに助けてくれるのはお金だけ」と思っている七海。その日からボスによる「お金の謎」についての講義が始まる。
 ボスの言う「自分や家族のために働いている人は、『お金の奴隷』」という強烈な言葉が印象に残る。「お金自体には価値がない」「お金で解決できる問題はない」「みんなでお金を貯めても意味がない」など六つの謎と向き合い、お金についての理解を深めていく。
 (1650円 東洋経済新報社)
 (Tel03・6386・1040)

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